こんにちは。2019年に富士住建でマイホームを建てたモンチ(@monchi_fuji)です。
富士住建といえば主に関東地方で事業を展開している住宅メーカーです。
今回は実際に富士住建で注文住宅を建ててみてわかった、富士住建の良いところ・悪いところと、向いてる人&向いてない人をブログ記事にしてみました
- 富士住建の特徴やメリット・デメリットが知りたい!
- 富士住建が自分に向いているか知りたい!
という方はぜひご参考にして頂ければと思います。
目次
1.富士住建の良いところ
まずは、富士住建の良いところからご紹介します。
・とにかくコスパが良い
一番はこれですね、とにかくコスパが良いです!
まず、家づくりに使用している素材は大手に引けをとらない高性能なものであるにも関わらず、建築費用は大手住宅メーカーに比べて安価に抑えることができたりします。
(富士住建の坪単価や費用が知りたい方はこちらをご参照ください↓↓)
例えば断熱性能という観点でみると、富士住建では壁や床、天井に高性能のグラスウールを採用し、窓や玄関ドアなども断熱性能の高い製品を使用しています。
そのお陰で冬も暖かく、光熱費も安く済んでいます。
またいくら高性能な素材を採用しても、素材をきちんと施工できる『職人の腕』がないと意味がないといわれています。
その点、富士住建では職人さんにもこだわりがあるようで、FJK会という職人さんの連合に直接発注をしているそうです(公式ホームページより)。
FJK会では職人さん同士の意見交換や、勉強会の実施もしているとのこと。
そういえば富士住建の関係者の方も、腕の良い大工さんは囲っちゃってるという話をしていたので、きちんと大工さんの腕は見極めて高品質な施工を目指しているのかもしれませんね。
完全フル装備の家
富士住建のウリといえば、生活に必要なあらゆる設備を標準で備えた『完全フル装備の家』です。
一部のローコストメーカーでは、網戸や照明など、『絶対必要でしょ?!』と思われる設備が実はオプションになっていることがありますね。
それに対して富士住建は、網戸や照明(全居室LED!)はもちろんのこと、キッチンのカップボード、カーテン、エアコンなどまで全て標準装備で付いてきます。
公式ホームページでは『100の標準装備』をうたっていますが、そこに載っていないものでも、住んでみてから『これも標準だったんだ!』とビックリすることが多々ありました。
しかもキッチンやお風呂など、標準装備としてついてくるものが割とハイグレードなものだったりします。
なぜここまでコスパが良いのか?
自由設計なうえに、このように高性能の素材や設備が標準でついてくるのは富士住建の大きなメリットかと思います。
ところで何でこんなに低価格で高品質な家づくりができるんでしょうね?
理由としては、大きく3つが考えられます。
- 無駄な広告費の削減
- 年間契約により仕入れ価格を抑える
- 利益率が低い
まず①の広告費の削減について、富士住建では大規模なCMもやっていないですし、豪華なモデルハウスの建築や訪問営業などもやっていないです。
実際、我が家に来たチラシは最低限の情報だけが載ったシンプルなものでしたし、ショールームもシンプルな作りで営業や広告には本当にお金をかけていない印象を受けました。
また②については、キッチンやお風呂などの設備メーカーと年間契約することで、仕入れ単価を抑えているということがあります。
標準装備として、ある程度決まった製品を揃えている富士住建ならではの強みですね。
最後に③について、富士住建ではこれ以上値引きができない!という限界まで利益率を抑えているといわれています。
建ててみてキッチンやお風呂のグレードの高さに驚いたのですが、確かにこれをこの価格で提供してたらそこまで利益出ないよなぁ…という感じがします。
因みに元々ギリギリの価格で売っているので、基本的に値引きなどは一切ありません!
・見積もり価格が上振れしない。
見積価格が上振れしないというのが、富士住建の2つ目の良いところですね。
富士住建の場合、最初から必要な設備を標準装備にしておくことで、後から『あれも必要!これも必要!』と付け足していく現象が起こりにくいです。
先述した通りローコストメーカーの中には、建物本体の価格は安くても、後からどんどんオプションを付けていった結果高額に…なんてところもありますよね。
(本体価格は安く設定しておいて、オプションで儲ける!なんて話も聞きます。)
富士住建ではオプションの必要性が低いうえに、オプションを付けるとしても適正価格で対応してくれました。
例えばアクセントクロスは一ヶ所3〜5千円程度で施工できましたし、折り上げ天井は2~3万円程度でした。
2.富士住建の悪いところ
続いては、実際に建ててみて分かった富士住建のデメリットです。
・いらないものまで付いてくる
これは標準仕様で何でも付いてくるというメリットの裏返しですね。
太陽光発電や、1.5坪の広々お風呂など、いらない!と思っても全部付いてきちゃいます。
なので、本来だったらその分の費用を削って他にあてたいのに…と思ってもできないというデメリットがあります。
ただし実際に建てて住んでみて分かったのですが、この標準仕様、かなり厳選されたものだと感じます。
例えば広々お風呂や電動シャッターなど、建てる前はいらないなぁと思っていたのですが、実際に住んで使ってみると快適すぎて手放せないです。
また逆に標準仕様に含まれていないもので、例えば我が家は床暖房をオプションで付けた(約27万円)のですが、家が予想以上に暖かくて2年目以降は一回も使ってないです。
この床暖房、実は私たちが建てるちょっと前までは標準で付いてきたそうなのですが、その後標準仕様から外されたと聞きました。
お客さんのニーズに合わせて標準仕様も変えているようなので、家づくり未経験の自分より、何棟も家を建てた経験のある住宅メーカーの『推し』を信頼するというのも、今となっては一つの選択肢なのかなと思います。
・標準で選べる選択肢が少ない
例えばカーテンなんかは、デザインの選択肢が少ないと言われています。
また照明も、全居室LEDが標準仕様でついてくることが特長ですが、選べる照明のタイプは割と限られていたりします。
(↓↓見づらいですが、私が建てた時の標準照明リストです。)
我が家はカーテンなんかはこだわりがなかったので特に気にならなかったのですが、照明に関してはこだわりたい!と思ってけっこう標準から変えました。
例えばキッチンやリビングの照明などを標準から変えて、ダウンライトにしたりしました。
そのため照明に関しては結局総額で約20万円のオプション料金がかかりましたね。
3.富士住建に向いている人
ということで、以上のメリット・デメリットを勘案して、富士住建で家を建てるのに向いている人&向いていない人を検討してみました。
まずは、富士住建に向いていると思われる人の話です。
・コスパの良い家を建てたい人
やはり、できるだけお得に高機能な家を建てたい!というコスパ重視の方にはオススメできるかと思います。
特に家の機能性を重視して一条工務店で建てようとするも、見積もりがオーバーしてショックを受けた私みたいな方は検討の余地ありです(笑)
・費用の見通しをもちたい人
富士住建の場合は標準仕様が決まっているお陰で、家づくりにかかる費用の見通しも割と付きやすいと思います。
なので、けっこう予算が厳密に決まっている人にとっては、費用が上振れしなくて良いのではないでしょうか。
我が家は打ち合わせの結果こだわりが出てきてあれこれ標準から変えてしまった部分はありますが、本来なら標準仕様だけで完全に住める家が建てられちゃうというのはすごいことです。
『このオプション付けなきゃ住めん…』みたいなものは基本的になかったので(家具家電は別として)、予算との折り合いはつけやすいと思います。
・価格交渉が苦手な人
これもまさに我が家の話なんですけれど(笑)。
住宅を購入した経験のある友人の話を聞いていると、『どこどこのメーカーは最初は高い価格でふっかけてくるから〜』とか、『他社の見積もり見せたら××万円値引きしてくれた〜』とかいう話をしばしば聞きます。
一方で富士住建では基本的に値引きはありません。
なぜなら最初から、これ以上値引きできないというところまで利益率を抑えた適正価格で販売をしているからです。
そのため価格交渉もできないのです。
しかし裏を返せば、価格交渉をしなくとも、みんながフェアな状態で家を買えるということです。
ということで営業さんとの駆け引きが面倒・苦手だと思う方は富士住建の営業スタイルは合っているのではないでしょうか。
(因みに体験談として、ギラギラと営業してくる感じはなく、割とゆるーい感じで淡々と話が進んでいく雰囲気が個人的には好きでした。)
4.富士住建に向いていない人
さて、最後に富士住建に向いていないと思われる人の話です。
・標準仕様を大きく変えたい人
富士住建はキッチンやお風呂など、選べるメーカーや製品がある程度決まっています。
そしてメーカーや製品を絞ることで、安価な仕入れ価格を実現し、コスパの高い住宅を建てられるようになります。
しかしもし標準とは違う製品を導入したいとなると、結局その分の追加費用がかかってしまい、コスパの良さという富士住建のメリットがなくなってしまうことでしょう。
ということで、メーカーや製品にこだわりがあって、標準仕様を大きく変える可能性がある方は向いていないと思います。
・デザイン重視の人
機能性やコスパはさておき、家のデザイン性を1番に考えたい方はあまり向いていないと思います。
(私の勝手なイメージでは、そういう方は積水ハウスなどが向いているような気がします。)
富士住建ではインテリアコーディネーター的な方は特に登場せず、家づくりの過程で関わるのはほぼ営業さんと現場監督さんだけでした。
そのため壁紙や照明選び、キッチンやお風呂場の配色など、全て自分で決めていく形になります。
なのできちんとそれぞれプロに見立ててほしいという方には物足りない可能性があります。
ただし、インスタグラムを見ると自分で勉強してとってもオシャレな家を建てている方も多数いますね!
そうした方の家のデザインを パクれ 参考にすれば、理想の家ができる可能性はあります。
(家づくりの情報収集には、インスタが本気でオススメです。)
・住宅メーカーに全部お任せしたい人
デザインの話の延長になりますが、富士住建ではインテリアコーディネーターはいませんが、例えばパナソニックの『あかりプラン』というサービスを使えば、無料で照明をオシャレにするためのアドバイスをプロから受けられます。
我が家もあかりプランを利用してパナソニックのショールームに赴き、実際に照明を見ながら検討していきました。
またキッチンはタカラスタンダードを選んだのですが、配色を考える時にタカラスタンダードのホームページにある『カラーシミュレーション』というツールを活用していました。
こちらのツールを使えば、床の色と合う天板やキッチン扉の色などのシミュレーションができて、けっこうイメージがつきやすかったです。
何が言いたいかというと、このように自分で積極的に調べれば、良い家にするヒントはけっこうネットに落ちているかと思いますので、そうした調べ物が苦じゃない方は富士住建は合っているのかなと思います。
一方で、自分で調べる時間がない、面倒なので住宅メーカーに全部お任せして、提案をガンガンしてきてほしい!という方は、やはり総合的に手厚くフォローしてくれる住宅メーカーの方が良いのではないかと思います(その分コストはかかると思いますが)。
・ネームバリューにこだわりがある人
最後は、住宅メーカーのネームバリューの問題ですね。
『積水ハウスで建てました』とか『住友林業で建てました』とか言われると、『おぉ!』となりますが、富士住建はあまり知られていない会社かと思います。
私も自分が家を建てるまで、富士住建という会社の名前すら実は知りませんでした。
大規模なCMもしていないですし、口コミで棟数を増やしているような会社なので、その良さもあまり知られていないのかなぁと思います。
(実際に住んでみると、良いんですけどね…。)
ということで、ネームバリューにこだわりがある方はあまり合ってないかと思いますね。
5.さいごに
ということで、今回は富士住建のメリット・デメリットと、どんな方に向いているか?という観点でまとめてみました。
やっぱり人によって合う・合わないというのはあると思いますので、本記事を参考にしていただきつつ、実際にショールームに足を運んで見てみていただけると良いのかなと思います。