こんにちは。2019年に富士住建でマイホームを建てたモンチ(@monchi_fuji)です。
今回は、富士住建の標準仕様となっている2つのメーカーのお風呂(TOTOとトクラス)について、違いを徹底比較しました!
- TOTOとトクラスの違いや、メリット・デメリットが知りたい!
- 選べる追加機能はどれがオススメか知りたい!
という方はご参考にしていただければと思います(結論だけ知りたい方はコチラへ)。
※標準仕様は毎年変わっていますので、最新の情報はショールームなどでご確認くださいね!
目次
1.富士住建のお風呂~基本情報~
まずは、富士住建のお風呂の基本情報からです。
・1.5坪の浴室が標準仕様
富士住建といえば、風呂がとにかく広い!というのが特徴です。
一般的な戸建てでは1坪か、広くても1.25坪の浴室が多いので、1.5坪というとかなり広いですね。
狭い家だとこの広いお風呂が邪魔になってしまうということで、賛否両論ある標準仕様ではありますが、実際に使ってみるとかなりのリラックス空間です(浴室テレビも標準仕様でついてきますし)。
ちなみにこれだけお風呂が広いと水道代が心配になってしまいそうですが、意外に普通という声が多いです。
我が家も親子3人暮らしの時の水道料金を調べてみたところ、月々の平均が¥5,200程度でした(毎日お風呂を沸かして、シャワーも洗濯機も使っています)。
・メーカーはTOTOかトクラス
バスルームのメーカーは、TOTOかトクラスどちらかを選べます。
因みに我が家はトクラスを選びました。
2.TOTOとトクラスの比較一覧表
まずは、TOTOとトクラスの機能を比較した一覧表を見てみましょう↓↓
TOTO | トクラス | |
浴槽 | ・円形の柔らかいフォルム ・人大浴槽 |
・ブロッコバス ・人造大理石浴槽(エクラングレイス) |
フロア(床) | ・ほっカラリ床 | ・うつくしフロア |
断熱・保温 | ・魔法びん浴槽 | ・浴槽・浴室W保温 |
シャワーヘッド | ・コンフォートウェーブシャワー | ・エアインシャワー |
浴室換気・乾燥 | ・換気暖房乾燥機 | ・24時間対応プラズマクラスター換気暖房乾燥機 |
照明 | ・LEDダウンライト×4 | ・LED バスルーフライト ・LEDサイドラインミラー |
選べる追加機能 | ・ブローバスSX II ・浴室オーディオ ・エアインオーバーヘッドシャワー ・床ワイパー洗浄 |
・サウンドシャワー ・フレッシュジェット ・すぐぽか ・オーバーヘッドシャワー |
これからそれぞれの違いについて、口コミやレビューも交えながら詳しくご説明していきたいと思います。
3.浴槽の違い
・フォルムの違い
浴槽については、真っ先に目に付く違いとして浴槽の形状が挙げられます。
TOTOは円形のフォルムです。
浴槽内には向かい合って座れるステップが付いているので、家族でワイワイと入ると楽しそうです。
画像引用元:富士住建公式HP(https://www.fujijuken.co.jp/products/bath.php)
一方で、トクラスの浴槽は長方形。
トクラスのバスタブの中でも『ブロッコバス』と呼ばれるタイプのバスタブです。浴槽に段差がついており、全身浴・半身浴・足湯など、様々な入浴スタイルが楽しめます。
画像引用元:富士住建公式HP(https://www.fujijuken.co.jp/products/bath.php)
どちらの形状にするかは好みが分かれるところかと思いますので、富士住建のショールームに行って見てみるのが良いかと思います。
・素材の違い
浴槽の素材については、どちらも『人大(人工大理石/人造大理石)』であることは変わりません。
従来のお風呂は軽量で防水性も高いということで、FRP浴槽というものが主流でした。
しかし、人大の浴槽はFRP浴槽に比べて
- 汚れや傷がつきにくく、お掃除がラク
- 手触りが滑らかで高級感が楽しめる
などのメリットがあり、近年導入されることが増えています。
人大のデメリットとしては、一般的にFRP浴槽と比べて価格が高いことが挙げられますが、富士住建ではさらっと人大を標準仕様にしているところがさすがですね。
TOTOは人工大理石
人工大理石も、人造大理石も『人大』と略されますが、実は厳密には別モノであると言われています。
人工大理石は、樹脂(アクリル、ポリエステルなど)で作られた素材で、天然の大理石は一切入っていません。
TOTOの『人大浴槽』は、アクリルやポリエステルを原料とした人工大理石の浴槽です↓
画像引用元:TOTO公式HP(https://jp.toto.com/products/bath/)
そしてTOTOの浴槽は表面に水や皮脂をはじく加工をしているので、お掃除がしやすい浴槽となっています。
トクラスは人造大理石
一方で、トクラスの浴槽は人造大理石。
人造大理石は天然の大理石を粉砕して、樹脂やセメントで固めたものです。
トクラスのバスタブでも、人造大理石の上にタフぴかコートというコーティングを施して、傷がつきにくく汚れを落としやすい仕様にしています。
画像引用元:トクラス公式HP(https://www.toclas.co.jp/bathroom/?lf=ch009)
人工大理石と人造大理石のどちらが良いかは含まれている成分によっても違ってきたりするようなので、一概には言えませんが、いずれにしても従来のFRP浴槽よりも美しさを保てるというメリットがあるのは確かです。
ちなみにトクラスのルーツは、楽器で有名なヤマハです(ヤマハの住設部門が分社化してできた会社)。
そして実はヤマハはピアノなど楽器の加工技術を活かして、人造大理石をキッチンやバスタブに導入した草分け的存在でもあるのです。
そのため人造大理石の加工技術はトクラスの強みであり、 トクラスの浴槽(エクラン)は10年後も新品のような美しさを維持できるといわれています。
画像引用元:トクラス公式HP(https://www.toclas.co.jp/bathroom/?lf=ch009)
実際に20年間家庭で使用したバスタブを調査したところ、表面のツヤや透明感を維持できていることも分かったそうです。
トクラスは人大の加工技術に関しては、大きな自信とこだわりをもっているようですね。
因みに我が家のトクラスのバスタブも、まだ2年しか使っていませんが、傷や汚れ1つなくピカピカ状態を維持できています(ただし夫氏が毎週きれいに掃除してくれているから、という説あり)。
4.フロア(床)の違い
・TOTOのほっカラリ床
TOTOのバスルームの1番の推しといえば、何といっても『ほっカラリ床』です!
画像引用元:TOTO公式HP(https://jp.toto.com/products/bath/)
ひと昔前のお風呂の床といえば、足をつけた瞬間にヒヤッとして硬い!しかも滑りやすい!というイメージがあったのではないでしょうか。
ほっカラリ床はクッション性があるため、ひざをついても痛くない柔らかさが魅力的です。
また内側の層に断熱素材を使用しているため、お風呂場に踏み込んだ時の一歩目の冷たさを回避できるといわれています。
フロアの表面は速乾性があり滑りにくいうえに、特殊処理により汚れ落ちがスムーズで、お掃除もラクできる仕様になっています。
ほっカラリ床の口コミ・レビュー
ほっカラリ床の良い口コミやレビューを調べてみたところ、以下のようなものがありました。
ふんわり柔らかい、畳のような踏み心地が快適。お風呂のイスがいらなくなった。
床が冷たくならない。水はけも悪いとは感じない。
乾きが速くて、朝には完全に乾いている。
きわめて滑りにくいので、子どもやお年寄りにオススメ。
一方で悪い口コミやレビューとしては、以下のようなものがありました。
ほっカラリ床は目が細かいので、溝に汚れが溜まりやすく、その分掃除の手間が通常の床よりかかる
カビや汚れが目立つ 。水の流れが緩やかなのが原因かもしれない。
ひび割れが起こりやすい
ほっカラリ床は畳のような柔らかい歩き心地が人気のようです。乾きが速いのも良いですね。
一方で悪い口コミとしては、掃除の簡単さをウリにしているのに意外に汚れが溜まる!という意見や、ひび割れが発生してしまったという口コミが多かったです。
ではトクラスの床はどうでしょうか。
・トクラスのうつくしフロア
トクラスの場合は、『うつくしフロア』という床を採用しています。
画像引用元:トクラス公式HP(https://www.toclas.co.jp/bathroom/?lf=ch009)
名前の通り、汚れが落としやすい特殊な表面加工をしているので、表面の美しさを維持できるという特長があります。
また水はけがよく、カビの発生を抑制できるという点も良いですね。翌朝にはほとんど乾いているそうです。
うつくしフロアの口コミ・レビュー
うつくしフロアに関しては、ほっカラリ床ほどメジャーな製品ではないせいか、口コミというのもあまり見つかりませんでした。
実際に2年間使ってみた私の感想としては、良くも悪くも『まぁ、普通』という感じです(笑)。
床のヒンヤリ感を感じたことはないですが、ほっカラリ床のような柔らかさはもちろんないですね。
そして汚れに関しては、特に目立つ赤カビなどは見受けられず、入居時の状態のままを維持できています(ただし夫氏が毎週きれいに掃除してくれているから、という説あり←2回目)。
ちなみに我が家は最後に入った人が換気扇を4時間ほどかけるようにしていますが、朝には床はほとんど乾燥しています(完璧に乾燥はしておらず、所々、水分が残っている箇所ありという感じです)。
5.断熱・保温の違い
・TOTOの魔法びん浴槽
TOTOのお風呂は魔法びん浴槽といって、お湯をはった後に温度が下がりにくい仕様になっています。
追い炊きをする分の光熱費が下がるので、ありがたいですね。
富士住建の場合、断熱防水パンもついているので5時間後の温度低下は2.5℃以内とされています。
ちなみにお風呂のフタは『ラクかるふろふた』というのが搭載されていて、子どもでも持てる軽さ!と評判です。
画像引用元:TOTO公式HP(https://jp.toto.com/products/bath/)
・トクラスの浴槽・浴室W保温
トクラスは浴槽だけではなく、浴室全体が断熱仕様になっています。
これは寒がりさんとしてはありがたい。
浴槽自体の断熱性能もTOTOと変わらない(4時間後の温度低下は2.5℃以内)ので、浴室の断熱・保温性に関してはトクラスに軍配が上がりそうです。
画像引用元:トクラス公式HP(https://www.toclas.co.jp/bathroom/?lf=ch009)
ご参考までに、真冬の我が家の風呂場の室温は16℃ほどでした。
服を脱ぐとヒンヤリはしますが、極寒というほどではなく、5分ほど浴室暖房をつけているとすぐ暖まります。
6.シャワーヘッドの違い
・TOTOのコンフォートウェーブシャワー
TOTOのシャワーヘッドはコンフォートウェーブシャワーが標準になっていて、気分に合わせて手元のスイッチで水の出方を切り替えることができます。
画像引用元:TOTO公式HP(https://jp.toto.com/products/bath/)
メーカーによると、節水効果も高いとされています。
以下にコンフォートウェーブシャワーの口コミを載せておきたいと思います。
コンフォートウェーブシャワーの口コミ・レビュー
3つのシャワーモードを切り替えられて便利。モードによっては身体がよく温まって、寒い時期に重宝している。
手元の切り替えスイッチが壊れやすい。
本体が重く、水量も弱い。
・トクラスのエアインシャワー
ややこしいのですが、トクラスのお風呂もシャワーヘッドに関してはTOTO製のものを採用しています。
3つのモードが切り替えられるコンフォートウェーブシャワーはオプションになっているようで、標準ではTOTO製のエアインシャワーがついてきます。
エアインシャワーも、節水効果があると謳われています。
エアインシャワーの口コミ・レビュー
手元のツマミで出てくる湯量を調整できて便利。
節水効果が謳われているが、実は普通のシャワーヘッドと変わらない。
持ち手が太くて、持ちづらいうえに重い。
節水効果については分かりませんが、持ち手の掴みづらさや重さというのは私も使っていて感じます。
そして確かに持ち手の下方の部品をクルクル回すと水量の調節ができるのですが、個人的には、シャワーヘッドに関しては手元(持ち手部分)に止水ボタンがついていてほしいです!
恐らくTOTOの浴室で採用されているコンフォートウェーブシャワーも、ボタンで水の出方を切り替えることはできるのですが、止水はできない仕様になっているかと思います。
身体を洗う間など一時的に水を止めたい場合に、いちいちタッチ水栓に手を伸ばして止めるのが地味に面倒だったりするので、止水ボタンがあれば良いのにな〜といつも思います。
とはいえシャワーヘッドに関しては後から自分で好みのものを買って取り付けたりもできますので、いずれにせよそこまで気にする必要もないのかなという感じです。
7.浴室換気・乾燥の違い
浴室の換気や乾燥機能についても、特に大きな違いはないので気にしなくて良いかと思います。
TOTOとトクラスのどちらを選んでも、
- 暖房
- 換気
- 乾燥
- 涼風
の機能が使用できます。
あえて挙げるとしたら、トクラスの場合はプラズマクラスターの機能が付いてくるくらいですかね。
8.照明の違い
照明に関しては、TOTOもトクラスもLED照明がついてきますので、あとはデザインなどお好みでといったところでしょうか。
TOTOはダウンライトが4つで、トクラスは天井や鏡の横にライン状の照明がついてきます↓
9.選べる追加機能の違い
TOTOでもトクラスでも、4つの選択肢から無料で1つ、好きな機能をつけることができます。
これもどれを選ぼうか迷うところだと思いますので、口コミなどをもとにそれぞれのメリット・デメリットを纏めてみました。
・TOTOの選べる追加機能
①ブローバス SX II
画像引用元:TOTO公式HP(https://jp.toto.com/products/bath/)
メリット | 背中側2か所から、空気と湯水が噴出されてリラックスタイムが楽しめる。 |
デメリット | フィルター等のお手入れが必要。 |
②浴室オーディオ
画像引用元:TOTO公式HP(https://jp.toto.com/products/bath/)
メリット | 天井備え付けのスピーカーから、臨場感のある音楽が楽しめる。 |
デメリット | 浴室TVをよく見る方は、使用しない可能性あり。 |
③エアインオーバーヘッドシャワー
画像引用元:TOTO公式HP(https://jp.toto.com/products/bath/)
メリット | 全身を効率よく温めることができる。両手を使える。 |
デメリット | 高い位置にあるため、お掃除したい場合は大変。 |
④床ワイパー洗浄
画像引用元:TOTO公式HP(https://jp.toto.com/products/bath/)
メリット | ボタン1つで床を洗浄してくれるため、掃除が楽になる。 |
デメリット | 隅っこの汚れは落ちない可能性あり。 |
・トクラスの選べる追加機能
①サウンドシャワー
画像引用元:トクラス公式HP(https://www.toclas.co.jp/bathroom/?lf=ch009)
メリット | バスルーム内にお気に入りの音楽が鳴り響き、心地よいバスタイムを演出可能。 |
デメリット | 浴室TVをよく見る方は、使用しない可能性あり。 |
②フレッシュジェット
画像引用元:トクラス公式HP(https://www.toclas.co.jp/bathroom/?lf=ch009)
メリット | 柔らかいパルス噴流で、やさしいマッサージ感を楽しめる。 |
デメリット | フィルター等のお手入れが必要。 |
③すぐぽか
画像引用元:トクラス公式HP(https://www.toclas.co.jp/bathroom/?lf=ch009)
メリット | ミスト温風により、わずか5分で浴室内を温めることができる。 |
デメリット | 富士住建の場合は浴室暖房が標準仕様のため、使用しない可能性あり。 |
④オーバーヘッドシャワー
画像引用元:トクラス公式HP(https://www.toclas.co.jp/bathroom/?lf=ch009)
メリット | スコールのような爽快感のあるシャワーが全身を包みこみます。 |
デメリット | 高い位置にあるため、お掃除したい場合は大変。 |
・オススメの追加機能は?
TOTOの場合、ほっカラリ床は意外に汚れが溜まりやすいという口コミが散見されましたので、やはり床ワイパー洗浄が有力候補ではないでしょうか。
隅っこの方はさすがに汚れが残るそうですが、毎日最後に入った人がボタンを押しておけば自動で洗浄・除菌してくれるため、実際に利用してみて掃除が楽になったと効果を実感している口コミがみられました。
一方でトクラスに関しては、私自身はすぐぽかを選んだんですが、すぐぽかは恐らく1番いらないオプションだっただろうということが分かりました(笑)
先述した通り、そもそも冬場でもあまりお風呂場が寒くないですし、浴室暖房を5分程度かければ十分に温まるので、すぐぽかの出る幕なしです!
2年住んで、2年目に2回使ってみて、それっきりです!!
ということでトクラスの場合はすぐぽか以外を推奨しておきます。
10.まとめ
ということで、最後に結論を書いておきたいと思います。
・お風呂のメーカーはどちらがオススメ?
- ほっカラリ床の柔らかさ、乾きやすさが気に入った方はTOTOがオススメ!
- 浴室の断熱性能を重視したい方は、トクラスがオススメ!
またショールームに行った時は、以下のポイントをぜひ体感してみて、メーカー選びの参考にしてみてはいかがかと思います。
- TOTOのほっカラリ床の質感、踏み心地
- TOTOの風呂ふたの軽さ
- バスタブのフォルムの違い(TOTOは丸い形状、トクラスは長方形)
・選べる追加機能はどれがオススメ?
- TOTOの場合は、床ワイパー洗浄が有力候補
- TOTOの場合は、すぐぽか以外を強烈に推奨
もし標準仕様が違っているよとか、実際に使ってみてここは違うよとか、コメントがあればぜひ本ブログのお問い合わせフォームやSNS(ツイッター:@monchi_fuji)からご連絡いただければと思います!