こんにちは。2019年に富士住建でマイホームを建てたモンチ(@monchi_fuji)です。
マイホームを建てるにあたって、断熱性能を気にしている方は多いのではないでしょうか?
どうせ住むなら、冬も暖かい家に住みたいですよね!
そこで今回は、富士住建の家は寒いのか?暖かいのか?を、客観的な性能面と、実際に住んでみた主観から検証したいと思います。
1.富士住建の断熱性能をデータから考える
・富士住建のUA値
断熱性能の客観的指標として有名なものに、UA値(外皮平均熱貫流率)というものがありますね。
UA値は家の中から外にどれだけ熱が逃げやすいかを示す指標です。
開口部(窓など)や壁・床・天井などに断熱性能の高い素材を使用すれば、UA値も良い値になってきます(UA値は低い方が良いので要注意!)。
富士住建のUA値は公式には公表されていませんが、納品された資料の中にはモンチ家のUA値がきちんと載っていました。
モンチ家のUA値は『0.59』だそうです。
ご参考までに、大手住宅メーカーのホームページでUA値が見つけられたものをいくつか載せておきます。
住宅メーカー名 | UA値 | 参照URL |
住友林業 | 0.43 | コチラ |
一条工務店 | 0.25 | コチラ |
パナホーム | 0.6以下 | コチラ |
大和ハウス | 0.6以下 | コチラ |
・UA値に関する注意点
先ほどUA値をご紹介する際に『ご参考までに』と言いましたが、実はこのUA値、各社全く同じ条件で算出しているわけではないので注意が必要です。
例えば広くて窓の小さい家をモデルにして算出すればUA値は小さくなります。
またUA値は地域によってクリアすべき基準が違っていて、北海道など寒冷地では関東などより厳しい基準で建てる必要があります。
そのため北海道の家をモデルに算出すれば、これまたUA値が下がるのは当然といえるでしょう。
(正直な住宅メーカーでは、よくよーく見ると『XX坪の家で開口部を小さくしたモデルで算出しました』みたいに小さく書いてある場合もあります。)
・富士住建の断熱性能は他社と比べて高いのか?
UA値に関する注意点は挙げたものの、まず一条工務店のUA値の低さは本物です。
なぜなら、一条工務店は性能変態だからです(笑)どこを切り取っても性能に関してはNo.1なのです。
先述したとおりUA値は使っている素材の影響を受けるのですが(開口部(窓など)や壁・床・天井などに断熱性能の高い素材を使うと良いUA値が出る)、
大手メーカーになるとどこもそこそこ良い素材を使ってきます。
一方で、一条工務店はとんでもなく良い素材を使っていることが多々あります。
例えば家の暖かさに大きく影響すると言われる『窓』について見てみましょう。
実は家の熱は窓からたくさん逃げると言われているので、窓の断熱性能はとっても大事!
大手メーカーでは、最近は『Low-eペアガラス』という二重構造のガラスを採用することが多くなっています。
一方で一条工務店はこのペアガラスに防犯合わせガラスを付け足した三層構造のガラスを採用しています。
ちなみに富士住建はというと、大方の大手メーカーと同じく『Low-eペアガラス』を採用しています。
因みに窓のもう一つのポイントとして、窓のサッシの種類というのもあります。
主流はアルミ製か、アルミと樹脂の複合サッシというパターンが多いです。
一方で一条工務店は樹脂サッシを採用しています。
樹脂サッシは機密・防音・断熱性能が高く、結露もしにくいのですが、価格が高いのが難点です。
因みに富士住建でもこの樹脂サッシを採用しているのが特徴的です。
また富士住建では壁・床・天井などに使う断熱材や、ドアなども大手メーカーに引けをとらない高性能な素材を使用しています。
- 断熱材(天井):アクリアマットα20K
- 断熱材(外壁):アクリアNEXTα20K
- 断熱材(床):アクリアUボードピンレスα36K
- 玄関ドア:イノベスト D50
ということで富士住建の断熱性能は、さすがに一条工務店には負けるけれど、大手メーカーと比較しても遜色ないレベルではあるといえそうです。
2.実際の住み心地の評価
では、UA値『0.59』の家の実際の住み心地はいかがなものか?をお伝えするために、モンチ家のとある1日(※真冬‼️)の過ごし方を、室内温度の変化とともにご紹介したいと思います。
結論だけ知りたい方はコチラへ。
・モンチ家のとある1日
まず前提として、今回ご紹介する1日の気象情報はこんな感じでした↓
では早速1日の過ごし方を見てみましょう。
6:00
おはようございます。
ということで、2階の寝室で目覚めます。
温度計は24℃だそうで、薄い長そでに薄いズボンという薄着で寝ていますが、朝まで暖かく寝られました。
ちなみに加湿器をたいて、エアコンは23℃に設定して寝ています。
薄着のまま廊下に出ると、さすがにヒンヤリしますね…。廊下は16℃だそうです。
リビングは暖房(24℃設定)をタイマーで付けていたので、温まっています。
26℃だそうです。
ただリビングの温度は上がっているのですが、壁や床が冷えているせいか多少体感としてひんやり感があります。
よって、私はここで靴下をはいて軽く上着をはおります(夫と子どもは平気そう)。
でも床暖房をつけるほどの冷たさではないです。
ちなみに7時半くらいにちょいと外に出てみると、外気温は1℃で車の窓ガラスはカチカチに凍結しておりました・・・。
ひぇぇぇ、寒い。
8:00
リビングの温度計はほぼ変わらず25℃くらいを指していますね。
そして9時くらいになると、外も暖かくなってきます(といっても5℃くらいですけど)ので、エアコンは切っちゃいます。
エアコンをずっとつけていると日中暑すぎてしまうので、晴れている日は朝の3~4時間だけ付けて、昼前後は切っちゃうことが多いです。
10:00~16:00
エアコンはずっと切った状態ですが、大体22~23℃をキープしています。
17時くらいになると、ちょっとヒンヤリしてくるのでまた暖房をつけ始めます!
18:00
さて、そろそろお風呂に入るか~!ということで、お風呂をわかします。
お風呂のフタを開けた状態だとお風呂場も暖かいですが、フタを閉めた状態だと何度くらいなんでしょう?
お風呂場の温度計をチェックしてみると、16℃でした。
湿度が60%くらいあるので、服を着ていると体感温度としてはそこまで寒くないですが、服を脱ぐとさすがにちょっとヒンヤリします。
ということで、標準装備になっている浴室暖房を5分くらいかけてから入る日もあります。
お風呂から出るとリビングは23℃くらいをキープしていて、薄着でもポカポカ暖かいです。
そして寝るまでエアコンは付けっぱなしなので、夜までずっとこんな感じで温かい温度を保っています。
・検証結果
人が冬場に快適だと感じる温度は、一説によると18~22℃といわれています。
今回の検証では、以下のグラフのとおり、室内(リビング)の温度はおおむね適温を上回っているけれど、廊下と風呂場だけはちょっと寒いという結果になりました。
ただし暖房器具はエアコンと、たまに浴室暖房をつける程度で良く、朝以外は割と薄着で過ごせています。
寒かろうと思ってお金をかけて床暖房を設置したり、風呂場(トクラス)の『すぐぽか』という標準オプションを選んだりしたのですが、ほぼ使っていないです^^;
ストーブなども、1つも置かずに済んでいます。
ただしここまで暖かいのは、間取りや日当たりの影響も大きいかなと思います。
我が家は南向きで日中はリビングにかなり光が入ってきますし、吹き抜けなどはなく2階に熱が逃げないような間取りになっています。
逆に吹き抜けにすると2階や廊下まで暖かくなるというメリットはあるかもしれませんが、光熱費がどのくらいになるのだろう?とか、1階は寒くなってしまわないか?という疑問はありますね。
(おまけ)湿度問題について
今回は部屋の温度について検証をしましたが、温かさは温度と湿度のセットといわれていますね。
冬場の快適な湿度は45~60%といわれていますが、今回の検証でモンチ家のリビングの湿度はおおよそ30%代であることが判明しました・・・。
一般的に気密性や断熱性が高まっている最近の家は、温度が高い代わりに湿度が低くなりがちだと言われていますので、モンチ家でも今後リビングにも加湿器を置くなど、検討をしたいと思います!
(もしかしたら、適湿になれば暖房の温度も下げられて、よりエコになるかもしれませんしね。)